目次
はじめての人事労務
様々な仕事の中で特に人気の高いバックオフィス業務。
今回は「人事労務の仕事に興味がある」「人事労務課に配属されたけど、どういうことをするのかわからない」
といった方向けに「人事労務とは?」について紹介します。
人事労務の仕事内容
会社によっては「人事部」や「人事労務課」単純に「事務室」などと呼ぶこともあると思いますが
その仕事内容は大きく違いはありません。
ここでは、人事労務をそれぞれ「人事」と「労務」に細分化した上でご紹介していきたいと思います。
「人事」の仕事内容
「人事」の仕事内容とは、直接従業員に関する仕事を行うバックオフィス業務です。
具体的には以下の3つに分けられます。
・採用
新卒から中途採用まで、年間の採用計画策定や広報活動を行い、経営計画に沿って必要な人員を確保します。
・研修、教育
社員の熟練度に合わせた研修や教育を行います。社内研修を実施したり、社外の教育機関を利用し、社員のスキルアップを目指します。
・人事企画
人材育成をはじめとした人事に関する制度を企画・運用していきます。人事権者の意向を吸い上げ、理想の社員へと近づけるようサポートしていきます。
「労務」の仕事内容
「労務」の仕事内容とは、給与計算、社会保険手続き等、法律や社内規定に基づいたバックオフィス業務です。
具体的には、以下の3つに分けられます。
・給与計算
社員が働いた時間や各会社で定められた規定をもとに給与を計算します。
社会保険料の他に所得税や住民税などの計算も必要なため、はじめて行う場合は、複雑に感じます。
最近は、給与計算ソフトがすべて計算してくれますが、40歳以上は介護保険料がかかる等、知識がないと操作ミスによる誤計算に気を付けなければいけません。
・社会保険手続き
主に社員が入職・退職をした場合等に必要になってくる手続きです。
こちらも、電子申請等が可能になったため、非常に簡便になりましたが「この場合はこの手続きが必要」という知識があることが大前提のため、注意が必要です。
・労務管理
就業規則をはじめとした各種規程の作成や労働トラブルの対応等の幅広い業務を行います。
やりがいと難しさ・必要な知識
「やりがいと難しさ」
人事労務は「ヒト」に関する仕事になります。社員のバックアップを通じて会社が発展していくかどうかは、人事労務担当者のウデの見せ所といえるでしょう。
反面、給与計算など一歩間違えれば、社員からの信用は失われてしまいます。
正しくできて当たり前というプレッシャーは常に付きまとうことになります。
「必要な知識」
人事労務の仕事は、法律の知識から採用するための手段、外部とやり取りするためのコミュニケーション能力と幅広いスキルが求められます。
まとめ
「人事」と「労務」の仕事についてご紹介させていただきました。
思ったより難しそうな仕事だ・・・と思った方も多いのではないでしょうか。
しかし、企業とヒトの発展に貢献できるため、多くのやりがいもあります。
人事労務の仕事をしたいと考えている方は、ぜひ挑戦してみてください。
近年、労働人口の減少により、人材の確保が難しくなったと耳にすることが増えました。
企業における重要な要素である「ヒト」に関する人事労務。
人事労務をおろそかにしてしまうと、企業の衰退に直結します。
もし、人事労務でお困りであれば、ぜひ専門家である社会保険労務士にご相談ください。